私は大きな黒い門の前にたどりつきました。
そして、その頂には黒い猫の像が置かれていました。
右ひじを膝の上に乗せて、
拳を口元に当てて考え込んでいる仕草をしています。
「…これってGi59門?」
私は思わずつぶやきました。
運転手モナーさんが答えて言いました。
「そうですよ、貴女は今から此処より彼岸へ至るので…
…ってなつみさん!?」
私は猛ダッシュで立ち去ろうとしていました。
「ちょ!何いまさら逃げようとしているんですか!」
「だって!まだGi59になんか落ちたくないもん!」
「1度ならず2度までも手間かけさせないで下さい!」
「TEN59に戻る!戻りたい!」
「ダメです!もう決まってることなんですから!」
「まだやりたいことが山程あるんだもーん!」
「未練は投げ捨てたんじゃないんですか!」
「いーやーーー!!」
「待ちなさーい!!」
私がふと前方を見ると敏捷な豹が道を塞いでいました。
まるで狭い廊下で擦れ違おうとする人のように、
前に立ちふさがるのでした。
その動きになんかムカついた私は「バールのようなもの」を取り出し、
一閃!
確かな手ごたえを感じ、豹は血の海の中に沈んでいました。
背後を見ると運転手モナーさんが走って追いかけてきていました。
(サカナ電車で来ればいいのに・・・)と思いながらも私は再び逃げ始めました。
歩幅では私のほうが勝っているのです。
しばらく行くと、眼前に腹ペコそうなライオンが現れました。
ライオンは牙と吼え声とで私を威嚇しています。
私は再び「バールの(ry)」を取り出しました。
数秒後、ライオンは豹と同じ末路をたどりました。
すると今度はかわいらしい仔狼がいました。
仔狼は潤んだ瞳で私を見上げてきます。
「クゥ〜ン」
どうする〜ア○フル〜♪
さすがにこれはどうしようもなかったので、
私はしぶしぶGi59門へ戻ることにしました。
運転手モナーさんにも追いつかれちゃったしね。
後でこっぴどく叱られたのは言うまでもありません。
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